泣きたいだけ泣かせていたら、泣くのが癖になって、意気地なしの泣き虫に育ってしまうのではないかと心配になりますか。いいえ、そうはなりませんよ。むしろ思いきり訴えたい気持ちが満たされていない子どもこそ、いつまでもぐずり続けるのです。お母さんに気持ち受け取ってもらえた子どもは、すっきりした気分になって、嬉しくなって、もりもり元気が出るのです。これは、「抱きぐせ」についても言えることです。子どもは抱かれることに満足すれば、自然とお母さんの膝からおりて、部屋のあちこち動き回って、いろいろなものを調べたり、いじくり回したりと言う次のステップへと気持ちを移していきます。逆に、抱かれることに満ち足りない思いを引きずっていると、抱っこに執着することになるのです。
泣くたびにホイホイしていたら、泣けば思い通りになると思って、わがままな子供になってしまうのではないかと心配ですか。いいえ、そうはなりませんよ。おとなが枠にはめようとやっきにならなくても、満ち足りて幸せを感じていると、「おりこうなおにいさんになりたい」という向上心が自然に発揮されるようになるのです。
ここで大切な事は、子どもの気持ちを受け入れてあげることであって、子どもに思い通りの行動を許すことではありません。
例えば、どうしても断乳をしたらよい時期になったのに子どもが嫌がって泣く時、断乳のさみしさに耳を傾けてあげたらよいということであって、「そんなに嫌ならやめようね」と言って、必要な断乳をダラダラと先送りすると言うことではないのです。
断乳をいつすべきなのか、そもそも断乳をすべきなのかどうかについては、ここでは深入りしないことにします。母乳にある子育てを推進している国際的な団体、ラ・レーチェ・リーグは、他の社会では、三、四歳、あるいは五歳の子供がおっぱいを吸うのに寛容なのに、欧米ではどうして乳離れをそんなに急ぐの、と疑問を投げかけています。
いつ乳を飲むのかやめるかを決めるのかは、子ども自身です。自然にゆっくりと卒乳させたらどうでしょうか。遅くまでおっぱいを吸いたがる子どももいますが、それも一歳六ヶ月あるいは二、三歳になれば(場合によってはそれ以上かかるかもしれませんが)、遅かれ早かれいずれ卒業していきますよ、と提案しています。
一旦おっぱいを卒業してからも、けなげに頑張っている子どもにとっての、いわば「おっぱいブレイク」や、病気や怪我の時に慰めとして授乳、あるいは次の赤ちゃんが生まれた時、上の子がまだお乳を飲んでいた時は、二人に飲ませたら良いと提案するなど、許容派の最右翼だといってよいでしょう。
大人の思惑や都合で離乳を急ぐのは考えものです。ラ・レーチェ・リーグのような寛容の提案も考えてみるだけの価値はありそうですね。でも現実には、いろいろな事情からなかなかそうもいかない場合もありそうですね。
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